2015年5月23日土曜日

コレクティブハウスに住みたい!


就職を機に東京に一人暮らしをはじめて10年ほど経った時─――

日々職場と家の往復を繰り返す今の生活を変え、「職場以外での出会いや関わりをつくりたい」と私は思うようになっていました。

 

[コレクティブリビングを持つ古民家]

そんなとき、ある雑誌の「世田谷にある男女7人の古民家暮らし」という記事が、目に留まりました。

「何だか面白そうだな!」と思いその記事を読んでいくと、そこでは見学会を開催していることがわかり、早速行って見ることにしました。

 

見学会での説明では、この古民家は「コレクティブリビングを持つシェアード型ハウス」として運営しているとのことでした。

当時まだ“シェアハウス”の存在自体が少なく、理解に苦慮する中、全く聞き慣れない“コレクティブ”も「何だろう?」と私は思いました。

そこで初めて“コレクティブハウス”というものの存在を知り、見学会の後、いただいた資料やインターネットで、調べてみることしました。

 

見学したこの古民家は、バス・トイレ・キッチンは共有でしたが、多くの“コレクティブハウス”の基本は、一室にバス・トイレ・チッチンはすべてそろっていて、その他に居住者みんなが使える共有の“コモン”があります。

また、“コレクティブハウス”はこの共有部を設計段階から居住者が話し合って造り、住み始めてからは、“コモン”で共同の夕食づくりをするなど「自らで管理、運営をする」というものでした。

 

この古民家には20畳のお座敷がありました。

そこをコレクティブハウスと同様居住者が、話し合いながら「イベントの企画」や「地域に開放する」などを手分けして、管理運営していました。

―――コレクティブハウスとは少し違うけれど、いつかは住んでみたいな!

場所は、世田谷のど真ん中でしたが、木や緑が沢山ある大きな庭と風情がありました。広々したお座敷と縁側、そして何より昔ながらの木の匂いのするぬくもりのある家。

―――とても気に入ってしましました。

 

そこで入居について尋ねると、「当分空き室が出る予定はない」と言われました。

私自身もすぐに引っ越したいわけではなかったので、「部屋が空くまで待とう」と思い、とりあえず居住希望“ウェイティング登録”をしました。

 

 

 

 

[シェア暮らしで感じた豊かさ]

しかし1か月くらいで、何と「空きが出る予定ですが住みませんか?」との連絡が入りました。こんなに早く連絡が入るとは思っていなかったので、最初は驚き一旦保留にしましたが、再度連絡があり、今度は「是非住んでもらいたい!」との連絡が来ました。

 

「ここで住まないと何も変わらない!」

 

私はそんな気持ちになり、連絡を受けた後急いで引っ越しの準備をし、部屋が空いた2日後には入居して、新たな生活がはじまりました。

 

最初の1年くらいは、一人暮らしから「初めてのシェア暮らし」という中で戸惑いや違いはありましたが、徐々に「自分と他の人との違い」を理解し、それを受け入れる大切さを知りました。

 

それからは、他人と一緒に暮らすことで、人との出会いや関わりの中で得られることが沢山あり、それらがどんどん面白くなっていき、自分自身がとても豊かになっていると感じてきました。

 

しかし、古民家でシェア暮らしができるのは、暮らしはじめて2年後まで」と決まっていました。

残念ながらそこは2年で引っ越しました。

 

[まだ見ぬコレクティブハウス]

その後も私はシェアする暮らしの楽しさを知り、シェアハウスを転々としながら暮らしています。

 

いろいろなシェアハウスを経験するたびに、

―――適度なプライバシーが確保された暮らし。

―――ファミリータイプからワンルーム、シェアタイプといった様々な間取りがあることで得られる多世代での暮らし。

―――設計段階から参加することによって得ることができる、バリアフリー設計など高齢や障害といった条件や状況が変わってもできる暮らし。

―――居住者同士が対等にお互いを尊重しながら話し合って課題を解決し、時には助け合える暮らし。

「これができるのは“コレクティブ”だけだ」と、強く思ってきました。

 

私は、そんな“コレクティブハウス”を設計から関わって住みたいと、事業をしてくれる“大家さん探し”と、同じ想いを持つ“仲間集め”を今も続けています。

―――まだ見ぬ「コレクティブハウスに住む夢」を追いながら……。
 
RO

 

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