2012年3月4日日曜日

賃貸を選ぶわけ

  借地に建つ築50年超、木造2階建て。反射した日の光が床板の間から射してくる。冬は室内でも2度まで下がる。耐震性を調べてもらったら、「倒壊の恐れあり」。東日本震災で2階の壁が一部崩れ落ちた…

  そんな家を兄と二人で相続しました。

  これが土地も全て自分たちのものだったら、即、売却。お金を折半にすればすみます。ところが、借地というのは売却が一筋縄ではいきません。何度も自治体の不動産相談や弁護士に聞いたりしましたが、誰も明確に説明してくれませんでした。売りたいのに売れない。口を揃えて言われたのは「借地は難しい」。

  結局、不動産屋に頼んで、地主側と話し合いになりました。その過程で、借地に抵当権が設定されており、地主の一存では処理できないことがわかりました。近くのマンションの管理組合が許可しないので測量が遅れたり。底地権と借地権を同時に不動産業者に売却するまで、そんなこんな1年がかりの交渉になりました。その間も毎月地代は払わなければなりません。

  一人暮らしで家族もいない場合、「せめて家だけは持ち家に」と考える方も多いと聞きます。でも、老人ホームに入居するときにすぐ売れるかどうかわかりません。売れないマンションをかかえて途方に暮れる、そんな不安はもうこりごりです。

 これからは家に縛られたくない。気に入ったところに住みたい。楽しめるコミュニティで生活したい。今まで思わなかったことを始めたい。そんな住処を探しています。(im)

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